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子どもがほしい

早く赤ちゃんがほしいのになかなかできないと思っているあなたへ

不妊症とは?

結婚して1年以上「妊活」しても赤ちゃんができない場合を不妊症といいます。最近では妊活開始後6ヵ月を過ぎるとご来院される方が多くなっています。
現在、不妊症に悩むご夫婦は10組に1組あるとされています。妊娠できる機会は、正常なご夫婦でも1年間に約12回しかありませんから、根気よく検査と治療を続ける必要があります。

不妊症の原因

不妊は必ずしも女性ばかりに責任があるものではありません。実際には約半分は男性側に理由があると考えられますし、原因がはっきりしないものも少なくはないのです。
不妊症の主な原因には、次のようなものがあります。

  • ①排卵障害(女性の卵巣から卵が出ない)
  • ②卵管の通過障害(詰まっているか、通過性が不良)
  • ③精子の異常(男性の精子の数が少ない、動きが悪いなど)
  • ④着床障害(子宮に奇形があったり、子宮筋腫の存在や子宮内膜の発育不全などにより受精卵が着床しない)
  • ⑤精子が子宮内に進入できない

当クリニックで行っている不妊症の検査

そろそろ赤ちゃんがほしいと思われたら、基礎体温測定などご自身でできる簡便な方法から始めていただくといいでしょう。

排卵について

基礎体温測定
毎朝起床時に専用の体温計(婦人体温計)で体温を計って、排卵の有無や排卵日を判定する基本的な手技です。
ホルモン検査
血液中の女性ホルモン(卵胞ホルモン、黄体ホルモン)、下垂体ホルモン(卵胞刺激ホルモン、黄体形成ホルモン)、乳汁分泌ホルモン、抗ミュラー管ホルモン(AMH)や甲状腺ホルモンなどを測って内分泌環境をチェックします。
卵胞計測
超音波断層法(エコー検査)で卵巣内の卵胞の大きさを計測して、同様に排卵日を確認します。

卵管について

子宮卵管造影検査
卵管については、月経が終わってすぐに子宮卵管造影を行います。これは、子宮の中に少量の造影剤を入れてレントゲン写真を撮る検査です。これは検査ですが、卵管が通りやすくなり、検査後約20%の方に妊娠につながるという軽い治療ともなります。

子宮について

超音波断層法
エコー検査で子宮の大きさや形、さらには子宮内膜のようすを観察します。

精子について

精液検査
精子については精液検査をしますが、ご主人に来ていただかなくてもかまいません。自宅で専用容器に採って持ってきていただくだけで検査ができます。一定の条件がありますから、検査が必要な時期に医師からお知らせします。
フーナーテスト(性交後試験)
精子が子宮に自由に入っていけるかを調べるため、フーナーテスト(性交後試験)もあります。排卵日に性交を持った後、翌朝ご来院いただき、腟内や子宮頸管内の精子の活動状況を顕微鏡で調べます。これもタイミングがありますから、医師からお知らせします。

感染症について

クラミジアをはじめ各種感染症の存在の有無を検査します。

  • ※以上の検査が一般的なものですが、皆さま一人ひとりのお体の状態によって、その他の検査をする場合もあります。
  • ※お仕事をお持ちの方も多いため、ご都合に合わせて進めさせていただきますので、お気軽にご相談ください。

当クリニックで行っている不妊症の治療

排卵誘発法

排卵がはっきりしないか、排卵を認めない方には、クロミッドなどの内服の排卵誘発剤を使ったり、hMG-hCG療法(注射)を用いたりして排卵の誘発を行います。

hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)注射

排卵のあと基礎体温が十分に上がらない、高温相が短いといったような黄体機能不全を示される方には、hCGの注射や黄体ホルモン剤で黄体機能の活発化を図ります。

タイミング法

超音波検査や、頸管粘液で排卵日を推定し、夫婦生活を持っていただくタイミングを決定します。

人工授精(AIH)

精子の数が少ない乏精子症や、精子の運動率が低いといった方の治療として、排卵日にご主人の精子を子宮内へ送り込む方法です。当クリニックでは開院以来「精子洗浄濃縮人工授精法」を行っております。
これは、精液中の精子自体を遠心分離法できれいに洗い、動きのよい精子だけを集めて、専用の器具で子宮の中の卵管付近まで送る方法です。

当クリニックの治療法は、「一般的な不妊治療」と呼ばれる方法です。不妊カップルの約50%はこの方法で妊娠可能です。
これらの方法で妊娠できない場合、「高度生殖補助医療」といわれる「体外受精胚移植」や「顕微授精」が必要になります。
当院クリニックでは、「体外受精胚移植」や「顕微授精」は行っておりませんので、対象となる方はそれができる不妊症専門施設へご紹介いたします。